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競争馬の脚質はどれが有利?レースペースと馬券予想について

競走馬の脚質には「逃げ」、「先行」、「差し」、「追い込み」があり、レースの際の戦法と言い換えることも出来ます。

競走馬の脚質は、気性の問題などその競走馬固有の問題から決まることもありますし、騎手がレース時に判断してその戦法をとる場合もあります。

一言でこの馬の脚質はこれ、とも言い切れないですし、レース経験を積みながら脚質を換えていったり、レース状況に合わせてどんな戦法にも対応できる、「自在」脚質の競走馬もいます。

競走馬の脚質は、レースのペースと合わせて馬券予想に重要に関わってきますので、脚質に関する情報をどうやって馬券に生かすかを中心にまとめてみました。

脚質の種類

まずはそれぞれの脚質について解説します。

逃げ

レーススタート直後から先頭を走ることを逃げると言い、逃げている馬を逃げ馬と呼びます。
レースで逃げることを「主導権をとる」とも言いますので、逃げ馬を中心にレースが進んでいきます。

逃げ馬は通常1頭ですが、レースによっては数頭が譲らずに、並走で逃げることもあります。
逃げるためにはスタートが上手で、スタート直後の加速が速い(二の足が速いと言う)、という能力が必要になりますが、自分でペースを作るという意味では勝敗において有利に働きます。

他馬が邪魔になる事は無く不利(進路がふさがれること)はありませんが、マークされてプレッシャーを掛けられるリスクはあります。

先行

先行とは逃げ馬の直後から数頭分の、2番手から5番手くらいを走ることを言い、これらを先行馬と呼びます。

逃げ馬のペースに合わせてレースを運び、レース終盤の直線あたりから逃げ馬を追い越していくイメージです。

先行馬の前には逃げ馬と数頭の先行馬がいるだけですので、不利を受ける可能性は少ないですし、ペースによる展開の影響も受けにくいと言えるでしょう。

差し

先行馬の直後、中断から後方にかけて走る馬を差し馬と呼び、指し馬が上位に来ることを差し込むとか、差しが決まるなどとも言います。

基本的に前半は体力を温存して、後半(4コーナーから直線にかけて)から前の馬を追い抜く先方ですので、逃げ先行馬が体力を温存するようなスローペースだと差しが届きません。

馬群が密集すると不利を受ける確立も大きいので、騎手のペース判断と進路取りが成績に大きく影響する戦法です。

追い込み

馬群の後方で足をためて、最後の直線で他馬を追い抜くことを追い込みと言い、これらの馬を追い込み馬よ呼びます。

追い込み馬にはスタートやダッシュが苦手で仕方なく後方になる馬と、騎手が馬の特性やペースを判断して結果的に後方を追走する場合があります。

いずれにしても前を走る多数の馬を直線だけで追い抜くわけですから、前の馬がスタミナを消費するハイペースでないとなかなか追い込みは決まりませんでした。

とろこが現代の競馬では、芝のレースでスローぺースなのに追い込みが決まることが多くなりました。

これにはちゃんとした理由と歴史の変遷があるのですが、テーマが違いますので別記事でまとめたいと思います。

脚質による展開の有利不利

脚質による展開の有利不利は、一般的にはスローペースだと逃げ、先行馬が有利、ハイペースだと差し、追い込み馬が有利と言われています。

ハイペースの場合、逃げ、先行馬は前半に体力を消耗するので不利になり、スローペースの場合は体力が温存できるので有利になるという考え方です。

レースの出走馬の中に逃げ、先行馬が多い場合はハイペースを予想、そうでない場合はスローペースを予想して馬券を組み立てるというのが基本ですが、ペースを読むというのは難しいです。

競争馬の脚質以外にも、騎手の思惑なども絡んでレースは進行するので、スローのレースで途中から急にペースが上がるなんてこともありえます。

脚質による有利不利の基本は押さえた上で、いろいろな要素が結果に反映されると考えるのが大切です。

脚質を加味した実際の予想

馬券予想の段階で、脚質を加味した予想を実際に考えてみます。

展開を考える際には、まず最初にどの馬が逃げるのかを判断します。

逃げ馬が1頭しか出走していない場合は予想しやすいですが、複数頭出走している場合は対象の馬の能力やダッシュ力、コースや騎手などを加味して総合的に判断しなければいけません。

次にその逃げ馬が逃げた場合のペースを判断します。

大まかには逃げ先行有利なペースになるのか、差し、追い込みが届くペースになるのかを考えて予想していきます。

レース結果に影響するファクターは脚質やペースだけではありませんが、メンバー構成から展開を判断するというのは馬券予想には必用でしょう。

まとめ

競争馬の脚質は、逃げ、先行、差し、追い込みがありレースのペースや展開に密接に影響するので、予想の際にも無視できないファクターの一つです。

脚質は一定のものではなく、例えば他の馬を怖がって逃げることしかできなかった馬が、気性の成長とともに自在性が出てくるという事例はよくあります。

調教師の指示や騎手の判断でも戦法は変わりますし、逃げるはずの馬が出遅れなんてこともありますから、この脚質だから絶対にその通りに走るとは限らないのが難しいところです。

そういう難解な予想をずばり的中させるのが、競馬の醍醐味でもありますけどね。

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