競馬のクラスなど一覧

競馬のクラスというのは、中央競馬の場合は新馬や未勝利から始まり、500万下、1000万下、1600万下、オープンと、収得賞金額によって上のクラスに上がっていきます。

例えば500万下というのは収得金額が500万円以下の意味で、レースで勝利(重賞の場合は2着まで)することで収得賞金が加算されるので、勝つごとにクラスが上がっていくと考えて良いでしょう。

勝ち越すごとに番付が上がっていく相撲とイメージが似ていますが、相撲の場合は負け越せば番付が下がります。

中央競馬の場合は年齢と時期による降級はありますが、負けたから降級ということはありません。

その降級制度も2019年からは廃止になるようですし、今後は一度クラスが上がれば降級することはないというのが競馬のクラスということになります。

そもそもクラス分けというのは、あまりにも能力の違う競争馬が同じレースで走っても結果が見えているということから、クラスを分けて出走馬の能力差が大きくならないようにするためのシステムだと認識しています。

初出走の競争馬の中にキタサンブラックが混じってレースに出走できるとしたら、結果はほぼ見えていますし、馬券的な面白みもありませんよね。

基本的に同等の実力を持った競争馬同士を競わせる、というのがクラス分けの概念だと思っていますが、実際に新馬戦の出走馬には、後のG1馬と1勝もできないまま競争生活を終えるサラブレレッドが、一緒に出走している例は数多く存在します。

つまり新馬戦や未勝利戦などの経験の浅い馬達の競争は、実力差が大きいレースであると言いかえることもできます。

それでも馬券はなかなか当たらないんですけどね。

そういうわけでクラス=競争馬の実力、というわけではないのですが、競馬のクラスについて知ることは馬券的にも有用ですので、このカテゴリーの中で紹介していきたいと思っています。

現役だけがサラブレッドではない!

現役として競争生活を送っているサラブレッドは、引退するまでこのクラス分けの対象となるわけですが、サラブレッドの生涯は現役時代だけではありません。

出生から亡くなるまでの生涯についてもこのカテゴリーで取り上げてみたいと思いますが、実際にサラブレッドがどのような生涯をたどっていくのか、現役中に関しては少し触れましたので、現役前、、現役後の2つを、以下にまとめてみました。

1、現役前~出生から入厩まで

牧場で生まれたサラブレッドは、その全てが競争馬になれるわけではありません。

全国で生産されるサラブレッドは2017年のデータで7,000頭ほどですが、競争馬になるまでの過程には、

・騎乗馴致 – 馬具装着や、人を乗せることになれさせるための訓練

・育成 – 競争馬としての基礎的なトレーニング

・入厩 – 競争馬登録された後に、管理される厩舎に入厩する

などがありますが、この間に怪我や病気で競争馬になれない場合もあります。

また、競争馬になるためには馬主に購入してもらう必要もあります。

サラブレッドの購入は、生産者と馬主が直接取り引きする、いわゆる庭先取り引きと、セリ市などのセールで購入する例があり、価格にはその馬の血統が反映される事が多いです。

トレーニングセールのような形態ならば実際に走る姿を見てから購入馬を決定できますが、生まれたばかりのサラブレッドを庭先取引で購入というのはリスクが有るように思えます。

しかし実際に血統の優れたサラブレッドが、競争馬として活躍する可能性が高いというのは事実ですし、その血統の優れたサラブレッドというのは、規模の大きい生産者に集中しているというのが実情です。

言い換えると、大きな牧場で生まれた血統の良いサラブレッドというのは、出生時からステージが違うと言えるでしょう。

馬主の買い手がつかずに競争馬になれない馬が存在することを考えると、生まれながらに差がついている、ある意味人生の縮図に思えてなりません。

2、引退後

引退後のサラブレッドで最も幸福なパターンは、繁殖馬(牡馬ならば種牡馬、牝馬なら繁殖牝馬)になり、繁殖馬を引退してからも功労馬として天寿を全うする事でしょう。

サラブレッドは経済動物と呼ばれますが、レースで賞金を稼ぐだけでなく、種牡馬や繁殖牝馬として利益を生み出すという道も残されているということです。

しかし、牝馬はまだしも、牡馬が種牡馬になるのは非常に狭き門と言えます。

まずは優れた血統と優秀な競走成績があることが前提となりますし、種牡馬になった後も産駒の成績が悪ければ種牡馬生活を継続することは難しいです。

年を追うごとに種付け頭数が減少して、繁殖能力はあるのに引退しなければいけないケースもあります。

そういう意味では、社台スタリオンステーションのような大きな牧場で種付けを行える馬は有利です。

大きな牧場に繋養されるというのは高い期待のあらわれでもありますので、優秀な繁殖牝馬に種付けできる可能性も高くなります。

結果的に産駒の成績も良くなりますので、種牡馬としてどの牧場に繋養されるのかというのは非常に重要です。

それでも繁殖に上がれるだけ幸せと言える部分はあります。

繁殖、あるいは功労馬として過ごせるサラブレッドは多くありません。

サラブレッドは経済動物と書きましたが、採算が取れなくなった馬をいつまでも持っていれる馬主は少ないでしょう。

そう判断された馬たちが天寿を全うする事はありません。引退後に乗馬として第二の人生(馬生?)を歩んだとしても、その後はやはり同様の結末が待っています。

非情なようですがこれが現実です。

せめて現役中のサラブレッドは一生懸命応援したい、というのが私の思いです。

このカテゴリーでは、競馬のクラス分けのみならず、サラブレッドの生涯全体についての格差のようなものもクラスという意味の一つのテーマとして書いていこうと思っています。

競馬歴が長くなると、出生から競争生活を終えて亡くなるまでの期間を過ごす馬たちが増えて、思い入れも強くなりますからますます競馬が面白くなります。

馬券以外の競馬の楽しみの一つですよね。

現役中のサラブレッドは一生懸命応援したいと先程書きましたが、馬券で的中しなくても広い心を持てるメンタルを身につけることが私の今後の課題です。

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