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種付け頭数2017ランキング。種牡馬の人気要素をまとめる

種付けの頭数は種牡馬にとって人気のバロメーターといえますが、種付け頭数の多少には様々な要素が関係してきます。

まずは2017年に100頭以上の種付けを行った種牡馬をランキング形式でまとめてみました。

種牡馬名 種付頭数 共用先
1位 ドゥラメンテ 284 社台スタリオンステーション
2位 モーリス 265 社台スタリオンステーション
3位 ロードカナロア 243 社台スタリオンステーション
4位 ルーラーシップ 240 社台スタリオンステーション
5位 ディープインパクト 231 社台スタリオンステーション
6位 キズナ 212 社台スタリオンステーション
7位 エピファネイア 210 社台スタリオンステーション
8位 オルフェーヴル 191 社台スタリオンステーション
8位 リオンディーズ 191 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
10位 ハーツクライ 176 社台スタリオンステーション
11位 アジアエクスプレス 175 優駿スタリオンステーション
12位 サウスヴィグラス 173 アロースタツド
13位 シニスターミニスター 164 アロースタツド
13位 ハービンジャー 164 社台スタリオンステーション
13位 ホッコータルマエ 164 優駿スタリオンステーション
16位 ダイワメジャー 161 社台スタリオンステーション
17位 ブラックタイド 149 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
18位 ディープブリランテ 148 社台スタリオンステーション
18位 へニーヒューズ 148 優駿スタリオンステーション
20位 フリオーソ 147 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
20位 ミッキーアイル 147 社台スタリオンステーション
22位 エイシンフラッシュ 144 社台スタリオンステーション
23位 スクリーンヒーロー 143 レツクススタツド
24位 マクフィ 142 (公社)日本軽種馬協会静内種馬場
25位 ラブリーデイ 138 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
26位 ディスクリートキャット 137 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
27位 キングカメハメハ 132 社台スタリオンステーション
28位 エスポワールシチー 123 優駿スタリオンステーション
28位 ストロングリターン 123 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
30位 ジャスタウェイ 121 社台スタリオンステーション
31位 キンシャサノキセキ 118 社台スタリオンステーション
32位 プリサイスエンド 114 優駿スタリオンステーション
33位 パイロ 113 ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
33位 ベルシャザール 113 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
33位 マジェスティックウォリアー 113 イーストスタッド
36位 リアルインパクト 112 社台スタリオンステーション
37位 ノヴェリスト 111 社台スタリオンステーション
38位 ゴールドシップ 110 ビッグレッドファーム
39位 ワールドエース 108 アロースタツド
40位 ジョーカプチーノ 103 ビッグレッドファーム
41位 スマートファルコン 101 レツクススタツド
41位 トゥザワールド 101 優駿スタリオンステーション
43位 カレンブラックヒル 100 優駿スタリオンステーション
43位 トーセンジョーダン 100 ブリーダーズ・スタリオン・ステーション

1位は284頭のドゥラメンテ、以下ベスト10には8位タイのリオンディーズ以外、社台スタリオンステーションの種牡馬がランキングしています。

種牡馬の共用先の中で、はっきりいって1強です。

以上を踏まえて種牡馬の種付け頭数に関することをまとめてみます。

種付け頭数について

ジャパン・スタッドブック・インターナショナルが公開した情報によると、2017年に種付けを行った種牡馬は245頭で、平均種付頭数は45.1頭になるそうです。

1頭しか種付けしていない種牡馬もいますし、この245頭以外にも種付けのオーダーがなかった種牡馬もいるかも知れません。

種牡馬の社会も競争があるのは当然ですし、人気が高く頭数が集まる馬とそうでない馬に分かれるのは仕方ありませんが、どのような要素が優劣を決めるのかまとめてみみました。

種牡馬の人気を極める要素

1、競走成績(能力)

親の能力が高ければ、子供に伝わる能力も高くなりやすいという考えから、なんといっても競争能力が高い馬は種牡馬といても人気が高いところからスタートできることが多いです。

ディープインパクトやオルフェーヴルは圧倒的に強かったですから、初年度から人気が高かったのは当然のことだったと思います。

2、血統

競馬はブラッド・スポーツと呼ばれ、優秀な遺伝子を残すことで競争能力を極限まで高めてきた歴史があります。

種牡馬になる馬はいわゆる良血と呼ばれる馬がほとんどですが、中には競走実績がほとんどないにもかかわらず種牡馬になる馬もいます。

ディープインパクトの全弟であるオンファイアという馬が好例で、競走成績は3戦1勝で屈腱炎により引退しましたが、種牡馬として共用されると初年度が153頭、2年目が117頭に種付けするなど人気を集めました。

また、その時代の主流血統ではない種牡馬というのも以外に人気高くなることがあります。

現在日本ではサンデーサイレンスの血統が主流で、先のランキングでもトップ10中9頭が、父系母系のどちらかにサンデーサイレンスの血が入っています。

唯一の例外が3位のロードカナロアで、この馬の場合は競争能力もすごかったのですが、サンデーサイレンスの血が入っていないというのも人気の理由の一つでしょう。

11位のアジアエクスプレスもその傾向があると思われます。

3、繁殖能力(成績)

ここでいう繁殖能力というのは受胎率をはじめ、出走率や勝ち上がり率まで含めた産駒の成績と考えてください。

種牡馬は初年度の種付けから産駒がデビューするのは2年後になりますので、実際の競走成績が人気に反映されるのはその後になります。

それまではやはり受胎率や、生まれた産駒の健康状態や体型など評価されることもあるでしょう。

そして産駒がデビューすればその競走成績が種牡馬の人気に直結していきます。

先の表で23位のスクリーンヒーローは、初年度の種付け料が受胎条件で30万円、出生条件で50万円と非常にリーズナブルな価格でしたが、初年度産駒からモーリスとゴールドアクターが大活躍したことで、2017年の種付け料は700万円(2018年は600万円)まで上昇しました。

種付け頭数も多く、産駒の成績が人気に直結した好例と言えます。

先述したオンファイアは、産駒の成績が期待ほどではなかったためか、2017年の種付け頭数は8頭まで減少しています。

4、価格

種付け料の高低は、種牡馬としての人気に少なからず影響があると思います。

先に上げたスクリーンヒーローも、低価格の設定で種付け頭数を多く確保できたことが成功したと言えますし、オンファイアの場合もディープインパクトと同じ血統を、低価格で種付けできるというのが人気となった理由でしょう。

種付け料の価格の推移ですが、ディープインパクトを例にすると以下のようになります。

種付け料
2007年 1,200万円
2008年 1,200万円
2009年 1,000万円
2010年 900万円
2011年 1,000万円
2012年 1,000万円
2013年 1,500万円
2014年 2,000万円
2015年 2,500万円
2016年 3,000万円
2017年 3,000万円
2018年 4,000万円

種付け料は初年度から産駒がデビューするまで下がるのが普通で、ディープほどの大種牡馬でもその傾向は変わりません。

産駒のデビューは2010年でしたから、それ以降は順調に種付け料が上昇しています。

産駒の活躍からすれば当然ともいえるのですが、初年度の設定金額が1,200万円と超高額で、その期待に見事に応えているということが素晴らしいですね。

まとめ

種付け頭数についてランキングを交えてまとめましたが、子供が活躍すれば人気が高まるというのは間違いないと思います。

種牡馬共用初年度はご祝儀的なものがあったり、シンジケート会員が種牡馬として成功させたいという思いが強かったりで、ある程度の頭数が集まる種牡馬が多いようです。

しかしながら需要と供給のバランスがありますので、思うように成績が上がらなければ種付け頭数は減少していきます。

馬齢や健康状態によって種付け頭数をセーブするということも有るようですが、1シーズンに200頭以上もの種付けをこなすには驚きですね。

昔は100頭を超えたくらいでもすごく多く感じましたし、そもそもあまりにも頭数が多いのは弊害が有るのではと思っていましたが、サンデーサイレンスが多頭数の種付けをしてから一気に変化したイメージがあります。

種付け頭数が種牡馬成績に必ずしも直結するわけではないですし、馬券に役立つ血統理論ともあまり関係ないことではありますが、毎年の種付け頭数の推移をチェックするのも面白いものです。

血統の知識って年月を経て積み上がっていきますから、いろんな情報をインプットするのは大切ですし、それが競馬の楽しみの一つでもありますからね。

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