競馬のタイム予想理論一覧

競馬のタイム予想は、レースの走破時計やラップタイムを使う予想方法で、「スピード指数」という言葉で一般的に公開されていることが多いです。

競馬は着順を争う競争で、速いタイムで走れる馬が強いとは限らないんですが、一つの基準として走破タイム、ラップタイムを使って能力比較をするというのはわかりやすいですよね。

しかし、走破タイムの比較といっても、競馬場(コース)や距離が違うレースのタイムを単純に比較することはできません。

そこで、様々な条件下のタイムを比較する方法として、タイムを指数化することで能力比較を可能にしたのがスピード指数です。

指数化の方法としては、コースごとの基準になるタイムを設定し、レース日ごとの馬場差を加味して計算するのが一般的です。

データラボ等のデータを利用すれば自分でも指数を作ることは可能ですが、労力を考えたら公開されているものを使ったほうが簡単です。

このカテゴリーでは競馬のタイム予想について、能力比較のポイントや、走破タイムやラップタイムに影響を与える要素などをまとめていきますが、ここではまずスピード指数の入手方法としておすすめのものを3つまとめてみました。

1、専門誌のスピード指数

競馬専門紙には、全紙ではないですが各々のスピード指数が掲載されています。

各紙それぞれの基準で指数化しているようですが、いずれにしろ走破タイムを基準にしたスピード指数には違いないでしょう。

いろいろな要素を加味して特色を出していますが、専門誌のスピード指数の良いところは、専門誌を購入すれば見れるということです。

毎週、競馬新聞を購入している人であれば、無料でスピード指数が見れるイメージですね。

実際に専門誌のスピード指数を馬券に役立てている人がどのくらいいるかはわかりませんが、競馬ブックのスピード指数は「昇級点」と比較することで好走を予測するというのがわかりやすく、初心者にはおすすめだと思います。

いずれにしろ自分が購入する専門誌にスピード指数が掲載されているならば、予想に取り入れてみることをおすすめします。

長く使っていれば指数のクセのようなものもわかってきますので、できれば同じ新聞の指数を長く使っていくのが良いでしょう。

2、西田式スピード指数

スピード指数の概念はアメリカのアンドリュー・ベイヤーが元祖とされているようですが、その著書である「勝ち馬を探せ!!」を参考に、日本にスピード指数を持ち込んだのが西田和彦氏であり、その西田氏が考案したスピード指数が「西田式スピード指数」です。

「革命理論・西田式スピード指数」という書籍はベストセラーとなり、多くの競馬ファンに影響を与えました。

個人的にも愛用者であるので詳細は個別記事で書きますが、西田式スピード指数を使うためには、以下の方法があります。

・パソコンにソフト(スーパーパドック)をインストールして使用する

スーパーパドックというソフトはJRA-VAN DataLab.(データラボ)対応ソフトで、使用するにはデータラボに登録する必要があります。

スーパーパドック自体は無料のソフトですが、データラボは月額2,052円の有料サービスになります。

また、「西田式スピード指数LIVE」というサービスが追加され、こちらはデータラボのデータを使わなくても専用ソフトで西田式スピード指数が使えるようです。

使ったことがないので詳しいことはよくわかりませんが、いずれ詳細を個別記事で紹介したいです。

・オンラインサービスを利用する

西田式スピード指数はオンラインサービスも充実しており、インターネットを使って西田式スピード指数を使うこともできます。

「スーパーパドックONLINE」というサービスでは、ソフトをインストールしなくてもオンラインで西田式スピード指数が使えます。

料金は月額1,620円となっています。

また、西田式スピード指数のウェブサイトから、スピード指数入りの出馬表を購入することも可能です。

1レース単位でも購入できますが、セット購入がお得です。2場セットが810円となっています。

以上、西田式スピード指数を使用するにはパソコン使用が前提といっていいですが、昔は膨大な時間を掛けて電卓で指数を計算していた時代もありました…

3、Web上のスピード指数サービス

インターネット上には、独自のスピード指数をWebサイトやブログで公開しているサイトがたくさんあります。

有料のものや、会員登録しないと見れないサービスもありますが、なかでも「競馬新聞&スピード指数」というサイトは無料ですし、馬柱の中に指数が書き込んである形なので使いやすくておすすめです。

他にもスピード指数を公開しているサイトはたくさんありますので、このカテゴリーの中で紹介していきたいと思います。

以上、スピード指数の入手方法の代表的なものを紹介しましたが、自分の予想ファクターにタイム系の情報は必要ないという人には必要のないツールになります。

実際、単純に指数1位の馬を買い続けても収支プラスにはなりませんからね。

しかし、競馬がサラブレッドの競走である以上、スピード能力を数値化して比較するというのは理にかなっていますし、特にインターネットでのデータ入手が簡単になった現代では、少ない労力で能力比較できるという点で非情におすすめだと思います。

収支プラスのためにはタイム系理論だけでなく、様々なファクターを絡めながら予想を構築していく必要はありますが、予想の基準になるものは必要ですし、スピード指数を予想の核として、その他の要素をバランス良く加えていくというのが初心者には特におすすめだと思います。

競馬のタイム予想は相性というのもありますので、短距離戦やダート競争の成績が傾向もあります。それらの傾向を知っていれば、レースごとに予想ファクターの重要度を変えて予想することも可能ですし、そのようにいろいろ思考して馬券予想をすることも競馬の醍醐味です。

とにかく考え抜いて馬券が的中したときの喜びは格別ですからね。

馬券の買い方や予想ファクターは人それぞれですし、正解というのもないんですが、個人的に一度はスピード指数を使った予想をすることをおすすめしたいと思います。