スポンサーリンク

中央競馬のクラス分け。年齢と収得賞金の関係をまとめました

中央競馬にはクラス分けというのがあって、競争馬の年齢と収得賞金額により分けられています。

各レース名称に3歳以上500万下とか2歳オープンとかの記述がありますよね。あれがクラスの名称で、年齢別では2歳限定、3歳限定、3歳以上、4歳以上、取得賞金額別で未勝利(新馬含む)、500万下、1000万下、1600万下、オープンと別れています。

昇級や降級などは馬券にも直結する情報ですし、ここでは中央競馬のクラス分けをまとめてみたいと思います。

収得賞金について

中央競馬のクラス分けには収得賞金が大きく関係しています。

収得賞金というのはクラスを区分するための賞金のことで、レースに出走して1着から5着に入着した際に獲得する「本賞金」とは異なります。

収得賞金は中央競馬のレースの場合、レースで第1着(重賞競走は2着まで)となったときに、出走したレースの競走条件に応じて加算されます。

収得賞金の算出は以下の表のようになっています。

レース 収得賞金に算入する額
新馬・未勝利 400万円
500万円以下 500万円
1000万円以下 600万円
1600万円以下 900万円
重賞以外のオープン 700~1200万円
重賞 該当する着順の本賞金額の半額

新馬・未勝利

競争馬のデビュー戦はメイクデビュー(新馬戦)と呼ばれ、出走全馬が初出走でレースを行います。

新馬戦は2歳の6月頃から翌年3月頃まで実施され、これに勝ち上がった馬は収得賞金400万円が加算されてクラスが上がります。

それ以外の馬は次走から未勝利戦に出走することになります。勝ち上がった馬は新馬同様収得賞金400万円が加算されてクラスが上がります。

未勝利戦は3歳の秋ごろまで実施されています。勝ち上がれなかった競争馬たちは、残念ながらほとんどが中央競馬の舞台から去っていきます。

500万下

新馬、未勝利戦を勝ち上がった競争馬のクラスで、ここで勝利すると収得賞金500万が加算されて、1000万下にクラスが上がります。

500万下と言っても2歳馬限定の場合は少し意味合いが違ってきます。

まず2歳戦は6月ころからレースが始まるものの、新馬未勝利以外のレースは7月くらいからオープン以上のレースが始まり、500万下のレースが始まるのは10月以降です。

つまり2歳馬の場合、新馬未勝利を勝ち上がった馬は10月まではオープン以上のレースしか出走機会がないということになります。

2歳馬を1勝しただけでオープン馬というのは個人的にはどうかと思うんですが、現状中央競馬のレース編成は以上のようになっています。

ちなみに2歳1勝馬が、年末の2歳GI朝日フューチュリティステークスを勝ったと仮定すると、2017年の場合本賞金が7000万円ですので半額の3500万円が加算され、収得賞金が3900万円となります。

押しも押されぬオープン馬ということになりますが、2、3歳馬の場合は2勝するか、1勝してその後に重賞2着になると古馬と混合になるまではオープン馬という認識で良いでしょう。

1000万下

500万下のレースを勝ち上がった馬は、収得賞金が500万加算され900万円となり、1000万下にクラスが上がります。

2歳馬の500万下と同じく3歳限定の1000万下のレースというのはほとんど編成されないので、3歳馬は2勝以上が古馬混合までオープン馬という認識で良いでしょう。

1600万下

900万下のレースを勝ち上がった馬は、収得賞金が600万加算され1400万円となり、1600万下にクラスが上がります。

1600万クラスのレースは、1月から3歳と古馬が混合になる6月頃までが4歳以上、混合戦になると3歳以上としてレースが編成されます。

3歳馬の場合、混合以前の収得賞金によってはオープン馬が900万下になったり1600万下になったりする場合があります。

オープン

収得賞金が1600万円を超えるとオープン馬となります。

オープンといってもレースのグレードはG1、G2、G3、と呼ばれる重賞と、非重賞のオープン特別がありますが、競争馬のクラスとしてはこのオープンが最上位です。

出走条件は個々のレースによって違いますが、収得賞金が多いほど出走出来る可能性が高いということは覚えておきましょう。

よく「今のうちに賞金を加算しておきたい」という調教師のコメントがありますが、収得賞金を加算して狙ったレースの出走を確定させれば調整もしやすくなるという利点がありますので、同じオープン馬でも収得賞金高いというのはそういう意味では有利になります。

降級について

中央競馬にはクラスの降級制度があります。

3歳馬と古馬が混合でレースを行うタイミングで、4歳馬の収得賞金を半分にする制度です。ちなみに5歳以上馬には適用されません。

これによりクラスが下がる馬が出てきたり、タイミングによっては勝利したレースの次走が同条件という馬が出てきたりして、馬券的な作戦としても広く利用されています。

中央競馬のクラス分けについては、この降級制度も詳しくチェックしておいたほうが予想にも役立つのですが、2019年度よりこの降級制度が廃止されることがすでに決定しています。

そういうわけで適用されるのは1年後ということでここでは詳しく説明しませんが、そういう制度があるというのは覚えておいて置くと良いでしょう。

まとめ

中央競馬のクラス分けについて、大まかですがまとめてみました。

新馬未勝利からオープンまでのクラスがあること、クラスが上がるには収得賞金を加算する必要がある事、そして収得賞金が多いほど出走可能なレースが多くなることを理解しておくと良いでしょう。

収得賞金の設定は、同じオープンでも2歳、3歳、3歳以上で金額が違ったり、地方競馬や海外競馬の収得金額は別の設定があったりとけっこう細かいんですが、収得金額が多いから馬が強いとは限りません。

個人的にはあくまでクラス分けする際の便宜上の設定と考えていますし、予想に収得賞金が関係することもありません。

それでも自分が新馬戦で馬券を取ってファンになった馬が、徐々にクラスが上がっていくのを応援するのも競馬ファンの楽しみの1つだと思います。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする