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種牡馬の条件はなにがある?競走成績や血統は関係するのか

種牡馬の条件というと、ダービースタリオンなどのゲームをやったことがある人は自家生産種牡馬になるための条件があるため、現実のサラブレッド生産でも「種牡馬になるための条件があるのでは?」と考える人もいるようです。

実際には種牡馬になるための条件は、血統が定かでない馬でなければ種牡馬登録できるようで、競争能力や成績には規定はありません。

簡単に行ってしまうと血統が確かならばどんなサラブレッドも種牡馬になれるということですが、需要がなければ種牡馬になったとしても種付けはできません。

この記事では種牡馬になるための条件についてまとめてみたいと思います。

種牡馬の条件

種牡馬登録規定

種牡馬の条件としては、「公益社団法人日本馬事協会種馬登録規程 」という規定があるのですが、先述した血統のことについてはこの規定に詳しく書いてあります。

以下は引用になります。

第7条 繁殖登録の申込みができる馬は、次の各号のいずれかに該当する馬とする。
(1)国内産馬
血統登録又は補助血統登録された馬であって繁殖の用に供するもの(競馬法の規定に基づく登録を
受けた馬にあっては、その登録を抹消されたものに限る。)
(2)輸入馬
ア 出生国又は輸出国の血統登録機関により血統が明らかにされているものであって繁殖の用に供す
るもの
イ 血統登録又は補助血統登録された馬であって繁殖の用に供するもの(競馬法の規定に基づく登録
を受けた馬にあっては、その登録を抹消されたものに限る。)
2 補助繁殖登録の申込みができる馬は、前項各号に該当しないが農業団体等によりその2代前までの血
統が明らかにされているものであって繁殖の用に供するもの

簡単に言うと血統が明らかな馬以外は繁殖登録できないことなんですが、実際にレースに出走した馬はもちろん、怪我等で競走馬としてはデビューできなかった馬でも、血統登録がしてあれば種牡馬になれるということです。

繁殖牝馬となる牝馬の場合も、種牡馬と同じくこの条件が当てはまります。

種牡馬、繁殖牝馬ともに競争実績や能力は規定上で言えばどうでもいいということになります。

しかし、実際の生産界では競争能力や実績がどうでもいいとは言えません。

規定はないとはいえ、そのような馬が実際に種牡馬になれるのかを以下にまとめます。

種牡馬になれる要素

1、競走実績能力が高い馬

種牡馬はその能力を子孫に伝えるということが前提であれば、競争能力の高い馬は子孫にもその高い能力を伝える可能性が高いと考えることができるでしょう。

結果論を言ってしまうと、種牡馬が自身の能力を産駒に伝えられるとは限らず、競走成績から期待された種牡馬でも成功したとは言えなかった例も多く存在します。

それでも現役時代に優秀な成績を残した馬は、種牡馬としてのチャンスが与えられることが多いですし、高額なシンジケートが組まれることによって成功を収める例も多々あります。

2、血統が良い馬

血統が良くて競走実績も良ければなんの問題もなく種牡馬になれますが、競走成績が良くない、あるいは競走馬としての実績もほとんどない馬でも、血統によっては種牡馬となれることがあります。

いわゆる「良血馬」という馬で、怪我などの問題があって競走実績がなかったけれど、血統から種牡馬として成功する可能性が見込まれるというケースですね。

最近だと、ディープインパクトの全弟のオンファイアがこれに当てはまります。

こういうケースでは種牡馬としてはなかなか成功しない例が多いですし、オンファイアの場合も当初の人気からすると成功したとは言い難いのですが、ディープと同じ血統が安価で種付けできるという需要があったことは間違いありません。

3、馬主がどうしても種牡馬にしたい馬

馬主としては自分の持ち馬には愛着があるでしょうし、その持ち馬の子供を活躍させたいと思うのは至極当然の感情だと思います。

競走成績や血統からは種牡馬として需要が少ないと予想されても、馬主がプライベートで種牡馬として繋養する例は少なくありません。

馬主の自己満足と言ってしまえばそれまでですが、自分が所有した種牡馬と繁殖牝馬から生まれた子供を、また競走馬として出走させる喜びは確かにあるでしょう。

このケースの場合は種牡馬として成功する例はほとんどありませんが、馬主としての欲求は同感できる部分もあります。

まとめ

種牡馬の条件には競走成績が関係していると思われる方も多いかもしれませんが、現実には種牡馬の条件というのは血統が明らかであることだけで、種牡馬になれるかどうかは需要の有無で決まるといっていいでしょう。

需要の有無には当然、競争成績や能力、血統などの要素が含まれますから、これらが条件になるとも言えますが、数値的なラインは設定されていないということで認識してください。

ダービースタリオンなどのゲームで自家生産種牡馬を作れますが、ゲームなのである程度の条件をクリアしなければならないという事から、実際の競馬でもそういった条件があるのではと考える人がいるみたいですね。

ダービースタリオンは爆発的ブームになったこともあり、実際に競馬はしなくてもゲームはやっているという人が昔は結構いましたし、ダビスタがきっかけで馬券を買うようになったという人もたくさんいました。

やたら血統に詳しいけど馬券は当たらない人が多かったようですが、血統に詳しくなることは馬券的にマイナスになることはないですから、ゲームでも積極的に楽しむのは良いことだと思います。

個人的にはダービースタリオンはスーパーファミコン版からやっていませんけどね。

ゲームの楽しさは否定はしないですけど、お金を儲ける喜びが得られないという点から、実際の馬券を買うほうが幸せに感じるタイプの人間ですので…

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