トリガミとは、馬券が的中したにも関わらず、収支がマイナスになってしまった状態のことで、「トリマイ」とか「ガミった」などと言う人もいます。
具体的に説明すると、馬連を5点、1点1000円ずつでトータル5000円で馬券を購入したと仮定します。
このうちの1点が的中して、オッズが4.8倍だったとすると、払戻金は4800円になり200円マイナスとなります。
こういう状態のことをトリガミいうのですが、人気馬中心に均等買いしている初心者の方は経験があるのではないでしょうか？
トリガミ＝やってはいけないということはないのですが、やっぱり馬券が的中したらお金が儲かるほうが良いに決まっているので、トリガミについてまとめてみました。
トリガミの語源
トリガミの語源は、粋が身を食う（すいがみをくう）という故事から来ているそうで、これは「遊里や花柳界などの事情に詳しくて、もてはやされ得意になっている人は、やがて深入りし身を滅ぼしてしまうという戒め」だそうです。
この粋が身を食うの「がみをくう」の部分が「損をする」という意味の言葉になり、競馬や競輪などで、取ったのに損をすることをトリガミと言うようになったそうです。
ちなみにトリマイというのは取ってマイナスの意味です。
トリガミになりやすい馬券の買い方
トリガミになりやすい馬券の買い方というのは、
・人気馬中心の馬券
・多点買い
以上の二つのいずれか、またこの二つを同時に行った場合になります。
まず人気馬中心の馬券というのは配当が安いので、購入点数を絞らないと利益があまり出ません。
そして多点買いは、配当がそれなりにあっても、点数が多いことで投資額が増えてしまい利益が少なくなります。
この二つは的中率で言えば当たりやすい馬券になりますので、当たりやすい馬券がトリガミになりやすいと言えるかもしれません。
トリガミを防ぐ方法
トリガミを防ぐ方法ですが、人気中心の馬券、あるいは多点買いの逆をやればトリガミの可能性は少なくなります。
人気馬を外して穴狙いをしたり、点数は絞って1点買いをすれば、確かにトリガミはなくなるでしょうが、馬券も的中しなくなるでしょう。
トリガミを防ぐ効果的な方法としては、オッズに合わせた資金配分をするのが効果的でしょう。
均等買いではトリガミになるオッズの買い目の金額を増やし、的中したらプラスになるように資金配分すれば、トリガミの可能性は低くなります。
しかし、この方法でも人気の馬券や多点買いでは厳しい場合があり、結局は購入する馬券のオッズと点数のバランスを取って行くことが必要になります。
買い目ごとの資金配分は、PAT投票だと「予算セット」という便利な機能があるので、PATユーザーならば一度使ってみると良いでしょう。
トリガミはやっちゃいけない？
トリガミの馬券を買うようでは競馬には勝てない、というような内容のブログを見た記憶があるんですが、私の個人的な感覚ではトリガミは特に意識しないで良いと思っています。
オッズを見れないで馬券を購入するときもありますし、仮にトリガミになったとしても、その馬券に関して回収があったことになります。
トータルの回収率で考えた場合、1つのレースのプラスマイナスにこだわるより、全体の回収を意識するべきですし、回収した分はまた馬券に投資する前提で考えれば、トータルの投資額が増えます。
年間トータルでプラスを出せる人ならば、投資額は大きいほどプラスの金額は増えるわけですから、トリガミは資金を回転させるという意味では全く問題ないと考えています。
このあたりの考え方は人それぞれですので、どれが正しいということは無いのですが、トリガミを嫌ってオッズとにらめっこするくらいなら、予想をきっちりやったほうが良い結果が得られると思っています。
まとめ
トリガミとは何かということで、言葉の意味やトリガミを防ぐ方法など、私のトリガミについての考え方も含めてまとめてみましたが、結論としてはバランス良く馬券を買うことが大切ということになります。
馬券を当てることが最優先で、その上で少しでも多く儲けることを実現するためには、先に説明した通り資金配分や買い目を絞ることが本当に重要です。
極論を言ってしまうと、出走馬全頭の単勝を買えば馬券は当たります。どんな馬券でも全通り購入すれば馬券は絶対当たるのです。そして確実にトリガミになります。
現実的では無いことですが、その絶対当たる買い目の中から自分で予想して点数を絞る、そしてオッズに合わせて資金を配分していく。
そのバランスが大事です。
長く競馬をやっていると、自分なりの効率の良い馬券の買い方が出来てきますから、人それぞれの自分に合った方法を見つけてください。
いずれにしろ競馬初心者の場合は馬券的中が大切なので、トリガミ覚悟で競馬を楽しむのも大いにありだと思います。
回収率を意識して馬券を買うのは収支プラスのためには必須ですが、馬券を楽しむのはもっと大事ですからね。