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競馬のペースで有利な脚質とは?展開から考える馬券予想方法

競馬にはペースによって有利不利があります。

一般的にはスローペースの場合は逃げ、先行馬が有利で、ハイペースの場合は差し、追い込み馬が有利と言われています。

すべてのレースがこれに当てはまるわけではありませんが、レースのペースや展開を読むのは馬券予想の上で大切ですし、展開が読めるようになると馬券の成績も良くなります。

この記事ではレースのペースによる有利不利や展開の読み方について、実例を交えながらまとめてみようと思います。

スローペースは逃げ先行馬が有利?

レースのペースがスローになった場合、逃げ先行馬が有利と言われます。

理由としては、スローペースの場合は出走している馬たちが余力を残した状態で走っていますから、最終的に直線の勝負になった場合に、逃げ先行馬が失速すること無く走りきれるというのが上げられます。

同じ走力の場合、少しでも前にいればその分早くゴールできるという理屈ですね。

ハイペースの場合は差し追い込み馬が有利?

対してレースがハイペースになった場合は、差し追い込み馬が有利と言われます。

スローペースとは逆に、逃げ先行馬がハイペースで飛ばした結果余力がなくなり、最後に力尽きて失速するというのが理由です。

陸上の中長距離でもよく見られますが、前半のオーバーペースは予想以上に後半に影響します。

逃げ先行馬がハイペースで失速するのを尻目に、差し追い込み馬が台頭するわけですが、ハイペースで追い込みが決まる頻度は、実際にはそれほど多くはありません。

レースのペースが影響したレースの実例

レースのペースが結果に与える影響として、2017年のチャンピオンズカップと2018年のフェブラリーステークスの比較をしてみたいと思います。

まず2017年のチャンピオンズカップの結果がこちらです。1

2017年チャンピオンズカップの結果

ハロンタイム(ラップタイム)の推移や、上がりタイムが4ハロン48.5秒、3ハロン36.2秒ということからもスローペースであったと判断できますし、通過順位が1、2、3番目だった3頭が2、3、4着という結果からも逃げ先行馬が有利なペースだったと判断できます。

続いて2018年のフェブラリーステークスの結果を見てみましょう。

2018年フェブラリーステークスの結果

こちらの上がりタイムは4ハロン50.2秒、3ハロン37.7秒ということからもハイペースは明らかで、逃げ先行馬は壊滅的な結果となりました。

以上の二つのレースはダートG1ということでメンバーが似通っており、比較サンプルとしてわかりやすいと思って取り上げていますが、結果もペースが影響したということがわかりやすいケースとなりました。

ここまではっきりした結果が出ることは稀ですが、いずれにしろペースによる有利不利がレース結果に影響を与えることは間違いないといえるでしょう。

ゴールドドリームがペースに関係なく強いというのも再認識させられますね。

ペースを読んで予想に生かす

ペースによる有利不利がある事がわかっても、それを馬券予想に生かさなくては意味がありません。

ペースを読むというのは展開を読むと言い換えることもできますが、レースの展開を読んで馬券を買うというのは正攻法の予想です。

展開を考えるときにはまず、どの馬が逃げるのかを判断するのが基本です。

レースのペースは逃げ馬が作りますから、まずは逃げ馬を特定するのが最初の作業です。

過去のレースの実績や、枠順、騎手などのファクターから逃げ馬の特定をします。

そして、その逃げ馬がどのようなペースで逃げるのかを判断するのが次の作業です。

逃げたい馬が複数出走している場合などは、先行争いが激しくなることが予想されますし、逆の場合は逃げ馬がマイペースで走れる可能性が高まります。

出走メンバーからどれくらいのペースになるのかを予想していきます。

次に、想定されるペースで有利になる馬と不利になる馬を考えていきます。

スローペースが先行有利と書きましたが、スローの上がり勝負が苦手な逃げ先行馬はたくさんいますし、競争馬個々に得意なペースというのは存在します。

これらのデータも馬券を買うごとに記憶にストックされていくでしょうし、データベースソフトなどでチェックしておくことも大切でしょう。

説明が難しい部分ではありますが、ペースの得手不得手が顕著な馬はしっかり記憶しておきたいですね。

ここまでの作業が終わればあとは馬券を組み立てるだけです。

ペースの読みだけで予想が完結することは無いでしょうし、これ以外のファクターを絡めて最終的に判断することになります。

ペース(展開)を読んで馬券を予想する方法をまとめると、

1、逃げ馬を特定する
2、逃げ馬のペースを予想する
3、ペースが出走馬個々に与える影響を判断する

という順序で、最終的に馬券を組み立てるというのが基本的な方法になります。

まとめ

競馬のペースの有利不利について書きましたが、馬券の予想は判断基準が多すぎて、どれが正解ということも断言できません。

スローペースは逃げ先行有利、ハイペースは差し追い込み有利というのは基本で、間違った理論ではないと思いますが、結果として当てはまらないレースもありますし、ペースや展開の判断だけで馬券を的中させるのは難しいかもしれません。

ですが予想ファクターの一つとして認識しておくことは必要ですし、個人的にも展開を考えることの重要度はかなり高いです。

馬券の予想は、騎手を含めた競争馬の能力比較と、レース展開を読み解くことが王道だと思っていますからね。

ペースや展開など全く意味を成さない予想方法を否定するつもりはありませんし、先にも書いたように馬券予想に正解はありませんが、展開までバッチリ読んで馬券が的中したときの喜びは格別です。

競馬予想の醍醐味と言っても過言ではないでしょう。

ペースや展開を考えながら予想すること自体が楽しい行為で、大きなレースがある週などは頭の中で幾度となくレースのシミュレーションを繰り返しているのは私だけでは無いはずです。

仕事中や車の運転中は、控えめにお願いします。

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