穴馬の見つけ方について書こうと思うんですが、このテーマは本来、人それぞれ違った答えになることが正常で、これといった正解はありません。
穴馬=人気のない馬ですが、馬券に絡まなければ意味をなしませんから、人気がないのに馬券の絡む馬をどうやって見つけるかということが問題になります。
しかし、この問題に正解があれば誰も馬券で負けるわけはありませんから、自分なりに穴馬の見つけ方、そして穴馬を絡めた馬券の買い方を構築していくことが大事です。
まず穴馬というのは、何らかの理由でその馬は能力が低い、あるいは今回は能力を発揮できないと判断されて人気を下げているけど、自分には好走する可能性を見出すことができる、という馬を探し出さなければいけません。
1、人気がない理由を判断する
2、それに対して今回のレースでは好走できる要素があるか判断する
3、他の馬との力関係を評価する
この3つの過程をふまえて穴馬の馬券を買うことを判断すればいいと思いますが、具体的にどうすればいいというのはなかなか説明ができません。
そういうわけでこの記事では、私が今年に入って的中した万馬券を例にしながら、穴馬の見つけ方と買い方をまとめていこうと思います。
1、スピード指数上位の馬が穴馬だった例
私の予想ファクターのメインがスピード指数ということは過去記事でも何度か書いていますが、そのスピード指数で穴馬を見つけたレースを例にします。
2018年2月11日、2回京都6日目の第6レースです。(出馬表の画像はスーパーパドックの簡易出馬表を使用しています)
3歳500万下ダート1800mのレースですが、3枠5番のグレートタイムが1番人気、以下3番バトルマイスター、6番テーオーエナジーと人気は続きますが、スピード指数的にもこの3頭は能力上位と判断できます。
その他でスピード指数からピックアップできる馬は、8番ブルベアジネンジョ、14番ベストマイウェイ、15番サクラアリュールあたりでしょうか。
私はこのレースで、5番と6番を中心にした3連単の馬券を購入しました。
結果は1着5番、2着6番、3着8番の順で払い戻しは以下のようになりました。
3連単31,770円が的中しましたが、3着ブルベアジネンジョが14番人気と人気薄だったので、思わぬ高配当となりました。
ブルベアジネンジョを穴馬として見つけられた理由は、スピード指数が上位であるということ意外にはありません。
スピード指数を使っている人ならば見つけられる穴馬ですが、このタイプの穴馬が馬券に絡む確立はあまり高くないように感じます。
買い方としては、あくまで恵まれた際に3着があるかどうかという買い方で、穴馬を中心に馬券を組み立てる買い方ではなかったですから、的中したこと、配当が大きかったこと、ともに幸運な馬券でした。
2、着順は悪いが近走でみどころのある走りをしていた穴馬の例
次に2018年2月17日、1回東京7日目の第10レースを例にします。
4歳上1600下の特別レース白嶺ステークス、ダート1600mの出馬表です。
このレースで1着になったクライスマイルは11番人気でした。
1年以上の休養をはさんで近3走の着順が12着、8着、9着ですから、人気が無いのも当然です。
私はこのレース、15番のナムラミラクルを軸に、馬連と3連複の馬券を購入しましたが、クライスマイルをヒモの1頭に選んだ理由は、近走で見所のある走りをしていたからです。
クライスマイルは2走前のレースで8着でしたが、このレースはかなりハイペースのレースで、逃げ馬以外で先行した馬はほぼ壊滅したレースでした。
このレースで先行したクライスマイルでしたが、着順は8着ながらタイムは勝ち馬から1.0秒しかなく、条件も今回と同じ東京ダート1600mということで、好走の可能性はあると判断しました。
結果は以下のようになりました。
ちなみに軸にしたナムラミラクルは単勝3番人気で穴馬とはいえないかも知れませんが、2走前の東京ダート1600m戦を勝ち上がった時に、東京に適正がありそうというチェックをしていた馬です。
これも近走に見所があったという判断から買えた馬です。
スピード指数的にいえば10番のレッドオルバースから買うべきレースですが、近走のレースのイメージからナムラミラクルを軸にできたことで、馬連と3連複のダブル万馬券的中となりました。
3、休養明けや条件が合わないと判断される穴馬の例
次は2018年3月3日、2回中山3日の第12レースを例にします。
4歳上1000万下ダート1200メートルのレースですが、このレースは1着のマイネルエスパスを軸にして的中したレースでした。
スピード指数的には上位ではありませんし、約半年の休養明けであること、4走前の中山ダート1200m戦で9着に敗れていることなどが人気の無い原因でしょう。
普通、新聞の馬柱は近5走分しか掲載されないので、それ以前の成績がオッズに反映されないことはよくあることで、こういう場合も穴馬を見つけるチャンスです。
マイネルエスパスの場合は1年以上前の成績とはいえ、1000万下の中山ダート1200m戦で2着の実績(スピード指数も上位)があり、休養明けでも好走実績があることから軸馬として選びました。
結果は以下の通りです。
2着のカフェライジングは指数上位でしたので普通に買えますが、3着のラピッドライズを上手く押さえられたおかげで馬連と3連複ダブル万馬券的中となりました。
3連単を買えていればという悔しさもありますが、さすがに穴馬から頭で3連単を買うのはリスクが大きいです。
まとめ
穴馬の見つけ方を実際に的中した予想を例にしてまとめてみましたが、実際に穴を見つける方法は他にもたくさんあります。
これは自分なりの予想から判断できるようになると思いますので、私の事例はあくまで参考として活用していただけると幸いです。
ただし、「人気が無い馬=穴馬」ではなく人気は無いけど馬券に絡む可能性が見出せる馬が穴馬ですので、いたずらに理由をつけて人気の無い馬の馬券を買うことは危険です。
確かに馬券はある程度の配当が見込めなければ勝ちにはつながらないということもいえますが、だからといって高配当ありきで穴馬を探すことを優先にしてはいけません。
まず最初に馬券を的中させることを基本的な戦術として、その上で穴馬を絡めた馬券を構築するというのが安定した馬券戦術だと思っています。
穴馬狙いは確かに爆発力はありますが、資金が続かなくなるリスクがつきまといますからね。
個人的には、大穴狙いは程々にしておくのが長く競馬を楽しむ秘訣だと思っていますが、たまには穴馬を狙ってみるのも精神的に健全というのも否定できませんから、バランスよく馬券を楽しむのが良いでしょう。